妻の遺品整理ができない!!

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実家の片付け

 

先日、遺品整理を手伝ってほしいというお客様にお会いしました。

 

奥様はご病気で亡くなられて13年目。

 

クライアントであるご主人は、今まで奥様の看護で大変な暮らしをお一人で支えていらっしゃいました。

 

ご自宅で、一日18時間の点滴をする仕事は睡眠時間を削る緊張した毎日だったようで、看護生活の5年間は、健康な人にはわからない壮絶な暮らしをされていました。

 

今でも奥様の点滴の薬が切れてしまう夢を見るとおっしゃいます。

 

 

奥様が亡くなられて3年、今、ようやくご自身の終活を考えられるようになったとのこと。

 

これからは、快適な余生を送ろうと決めたそうです。

 

まず、最初は、洗面やお風呂のリフォームをしました。

 

そして、おざなりになっていた奥様の部屋の遺品を片づけようと、押し入れを空けた途端、どっと奥様との思い出がご主人を襲ってきたそうです。

 

そうです!

 

思い出は時に重苦しいエネルギーで人を惑わすこともあるのです。

 

どうしてもその押し入れの襖は空けられない!と、途方に暮れ、奥様が遺したモノには一切手を触れずにいらっしゃいました。

 

そんな時、弊社と出会いました。

 

ご主人には、やるだけのことはやってもこの先、遺品を「手放す」という行為ができないというお気持ちに共感しながら、遺品整理を開始しました。

 

ご主人の「もう妻の大事なモノだけ残してあとは全部手放します」という言葉には重みがありました。

 

毎日、奥様の遺品に向き合い、一人ではどうすることもできなかったからこそ「手放す覚悟」が自然に生まれたのだと思います。

 

当社がやる奥様の遺品の仕分けと、廃棄準備は、どんどんごみを捨てる作業と異なり、遺品の一つ一つを見て確認することをモットーにしています。そして丁寧な仕分け作業を心がけます。

 

いろいろな遺品整理をやっていますが、遺された方々がどのような方法を望まれるのか、また、お客様と作業スタッフとは、どのように関わるかは、人それぞれの価値観に沿ったサービスをしてゆきたいと思います。

 

遺品の目の前にすると悲しい、しかし、早く片づけて重苦しい思い出から解放されたいという矛盾が生じる現場もあります。人間の感情は複雑ですね。

 

遺品の中からバラバラになった家族写真がいくつか出てきました。

 

その一つ一つをお見せしてまた、悲しい思い出になってしまわないように、一緒に思い出話をしながら、なるべく楽しく進めてゆきます。

 

最終日は積みあがった遺品の山を処分場へと送りますが、まだ使える物は東南アジアへ輸送します。

 

少しでも奥様が使っていたものが海外で活躍できる日を夢見て!!

 

ご主人は、これで、スッキリとした快適な住まいになったと大変喜んでいただきました。

 

スタッフもご主人と一緒に仏壇に手を合わせ、お別れをしました。

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